# 巨大なプラットフォームと一部のクリエイターに利益が集中

現在、クリエイターコンテンツの多くは、企業によって運営されるプラットフォームで発信されています。クリエイターはプラットフォームのユーザー基盤を活用することで、多くのファンに作品を届けることができますが、その恩恵にあずかることができるのは一部のクリエイターのみです。実態として、作品が届くか否かはプラットフォームのアルゴリズムにコントロールされ、プラットフォームのアテンションを拡大するクリエイターのみが利益を得られる構造になっています。

YouTubeやSNSをはじめとして、音楽サブスクリプションサービスやライブ配信サービスなどはこの典型例です。

[2021年10月に流出した、大手ライブ配信サービスのTwitchの内部データ](https://techcrunch.com/2021/10/07/twitch-streamers-respond-after-huge-leak-of-creator-payout-data/)は、上位配信者の1,000人（全配信者の0.01%）に全報酬の半分が渡っていたことや、上位の配信者の多くが白人男性で占められていることが明らかになり、多様性が阻害されているとの批判が集まりました。

類似の事例では、[spotifyで楽曲を配信しているミュージシャンの94％は報酬全体の10％を分け合っている](https://twitter.com/zinzin1116/status/1327506314444959750?s=20)と言われています。

[世界には5千万人のクリエイターがいる](https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD10AOT0Q1A810C2000000/?unlock=1)と言われています。しかし、その中でフルタイムの仕事と同等の収入を得ているのはおよそ200万人（4%）であるという[調査結果](https://signalfire.com/blog/creator-economy/)も出ています。クリエイターエコノミーの市場規模は2022年、[1042億ドル](https://blog.hubspot.com/marketing/creator-economy-market-size)に拡大したと言われていますが、この恩恵を享受するのは一部のクリエイターとプラットフォームになってしまう可能性が高いです。企業が運営するクリエイターエコノミーでは事業としての継続的成長が求められるため、中立にはなれず、こういった恣意性から抜け出せないというジレンマが存在しています。
